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ぎっくり腰の時にやってはいけないこと - 回復への正しい対処法

 
ぎっくり腰の時にやってはいけないこと - 回復への正しい対処法

突然襲ってくるぎっくり腰の激痛に悩まされた経験はありませんか?ぎっくり腰(急性腰痛症)は日常生活のふとした動作で発症し、強い痛みで動けなくなることもある厄介な症状です。

しかし、発症時に間違った対処をすると、かえって症状を悪化させたり回復を遅らせたりすることも。

この記事では、ぎっくり腰の正体から、やってはいけないこと、痛みの強さに応じた適切な対処法、回復を早める食事と生活習慣まで詳しく解説します。正しい知識で痛みと上手に付き合い、早期回復を一緒に目指しましょう。

※本記事には、提携する企業のプロモーション情報が含まれます。

ぎっくり腰とは?症状と原因を正しく理解する

ぎっくり腰は「急性腰痛症」と呼ばれ、突然襲ってくる激しい腰の痛みが特徴です。腰部の筋肉や靭帯が急激に損傷し炎症を起こした状態で、重いものを持ち上げる、くしゃみをする、急に振り向くなどの不意な動作や長時間同じ姿勢を続けることが原因となります。

痛みの強さには個人差があり、発症から2〜3日が最も痛みが強く、通常は1週間から1ヶ月で回復します。

ぎっくり腰の特徴は「突発性」にあり、腰部に限局した痛みが主症状ですが、痛みが2週間以上続く場合や足のしびれがある場合は他の疾患の可能性があるため専門医の診察を受けましょう。

ぎっくり腰の時に絶対やってはいけない5つのこと

ぎっくり腰は突然の激痛で日常生活に大きな支障をきたす症状です。痛みに耐えきれず「早く治したい」という気持ちから、かえって症状を悪化させてしまうことがあります。適切な回復のために、ぎっくり腰になった際に避けるべき行動を詳しく解説します。

①患部を強く刺激するマッサージや叩打

ぎっくり腰の発症直後、筋肉や靭帯は強い炎症を起こしています。この状態で患部を強くマッサージしたり叩いたりすると、さらに組織を傷つけ、炎症を悪化させる恐れがあります。

痛みを和らげようと自己流でマッサージをしたり、第三者に揉んでもらったりすることは避けましょう。

実際、当社のご利用者さんの中には「マッサージしてもらったら、かえって悪化した」という方もいらっしゃいました。筋肉が損傷している状態では、マッサージにより血流が促進され、炎症部位の腫れや痛みが増すことがあります。特に発症から48時間以内は、強い刺激を与えず安静にすることが重要です。

②無理な動作や姿勢の強制

ぎっくり腰になると、痛みを避けるために体が自然と防御姿勢をとります。

この状態で「姿勢が悪くなる」と心配し、無理に正しい姿勢を保とうとしたり、通常通りの動きをしようとしたりすることは逆効果です。炎症期には、体が自然にとる楽な姿勢を維持しましょう。

特に、「骨盤がずれているから直さなきゃ」と思って自分で矯正しようとしたり、痛みがあるにもかかわらず日常生活を普段通り行おうとしたりすることで、症状が長引くことがあります。痛みがある間は、腰に負担をかけないよう動作を制限し、徐々に動ける範囲を広げてきましょう。

③過度な温熱療法や長時間の入浴

「温めれば血行が良くなるから」と考え、発症直後から熱いお風呂に長時間浸かったり、カイロなどで腰を温め続けたりする方がいますが、これは逆効果になることがあります。

ぎっくり腰の初期(特に最初の24〜48時間)は炎症反応が強く、この時期に温めると炎症が悪化し、痛みが増すことがあります。

急性期には、むしろ冷やす(アイシング)ことで炎症を抑える効果が期待できます。氷嚢や保冷剤をタオルで包み、15〜20分程度患部に当てるのが効果的です。その後、痛みが和らいできた段階で徐々に温めるケアに移行するとよいでしょう。入浴する場合も、発症直後はシャワーで済ませるか、短時間の入浴にとどめることをお勧めします。

④痛み止めに頼りすぎた活動

痛み止めの薬を服用して痛みが和らいだからといって、無理な活動を行うことは禁物です。

痛みは体からの警告信号であり、その警告を薬で抑えている状態で無理をすると、気づかないうちに症状を悪化させてしまうことがあります。

痛み止めは一時的に症状を緩和するものであり、根本的な治療ではありません。薬の効果で痛みを感じなくなっても、実際には炎症や組織の損傷は続いています。

痛み止めを服用している時こそ、「今は治療中」であることを自覚し、適度な安静を保ちましょう。重い物を持ち上げる、スポーツをする、長時間の作業などは避け、腰への負担を最小限にすることが回復への近道です。

⑤アルコール摂取による症状悪化

「痛みが辛いからお酒で紛らわそう」という考えは、ぜひ避けてください。

アルコールには血行を促進する作用があり、炎症が起きている状態でこれを飲むと、炎症部位の血流が増加し、かえって腫れや痛みが悪化する可能性があります。

また、アルコールの影響で判断力が鈍り、無理な動きをしてしまう恐れもあります。さらに、アルコールと痛み止めの薬を併用すると、互いの作用が強まったり、肝臓に負担がかかったりするなどの危険性もあります。

回復期間中はアルコールを控え、十分な水分摂取と栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

ぎっくり腰から早く回復するためには、これらのNG行動を避け、適切なケアを行うことが大切です。症状が重い場合や長引く場合は、自己判断せず専門医の診察を受けることをお勧めします。

東京メディ・ケア移送サービスでは、ぎっくり腰で動けない方の病院への移動も承っております。

ぎっくり腰の痛みの強さ別・適切な対処法

ぎっくり腰の痛みは強さによって対処法が異なります。痛みのレベルに応じた適切な対応を行うことで、回復を早めることができます。

激痛で動けない状態(痛みレベル9~10)の対応

安静の取り方と正しい体位

激痛で動けない場合は、無理に動かず完全な安静を保ちましょう。横向きに寝て膝を軽く曲げる体位か、仰向けで膝の下にクッションを置く姿勢が腰への負担を軽減します。

また、腰を冷やす(アイシング)ことで痛みと炎症を抑えられます。

医療機関の受診タイミング

激痛が24時間以上続く場合や、足のしびれ、排尿・排便障害がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。緊急性の高い疾患が隠れている可能性もあります。

東京メディ・ケア移送サービスでは、ぎっくり腰の方の搬送にも対応しています。24時間対応、車いすのまま乗れる車両で搬送しますので、通常のタクシーでは移動が難しい方もご利用ください。

強い痛みがある状態(痛みレベル7~8)の過ごし方

痛みは強いものの、少しずつ動ける状態では、長時間同じ姿勢を避け、定期的に楽な範囲で体位を変えましょう。

発症から24~48時間は冷却を続け、その後徐々に温めるケアに移行します。市販の腰用コルセットで腰を固定すると動きやすくなります。

中程度の痛み(痛みレベル5~6)からの回復促進法

日常生活がある程度送れる状態では、過度な安静はかえって回復を遅らせます。痛みを感じない範囲での軽い運動や、ストレッチを取り入れましょう。入浴で腰周りを温めることも効果的です。

ただし、痛みが強まるような動作は避け、徐々に活動量を増やしていくことが大切です。回復期には、腰を支える筋肉を強化する軽いエクササイズも効果的です。

ぎっくり腰の回復を早める食事と生活習慣

ぎっくり腰の回復には、適切な食事と生活習慣が大きく影響します。痛みを和らげ、修復を促す栄養素の摂取と、体に負担をかけない活動のバランスが重要です。

炎症を抑える効果が期待できる食品

食品分類 代表的な食品例
オメガ3脂肪酸を含む食品 サバ、サーモン、イワシなどの青魚、亜麻仁油、えごま油
抗酸化物質が豊富な食品 ブルーベリー、ラズベリーなどのベリー類、トマト、ブロッコリー、ほうれん草
抗炎症作用のあるスパイス ウコン(ターメリック)、ショウガ、シナモン、ニンニク
控えるべき食品 加工食品、精製糖を多く含む菓子類、揚げ物など高脂肪食品

ぎっくり腰の痛みは炎症が原因のため、抗炎症作用のある食品を積極的に摂りましょう。オメガ3脂肪酸を含むサバやサーモンなどの青魚、抗酸化物質が豊富なベリー類、トマト、ブロッコリーなどの野菜、ウコンやショウガなどの抗炎症作用のあるスパイスが効果的です。逆に、加工食品や糖分の多い食品は炎症を悪化させる可能性があるため控えめにしましょう。

筋肉の修復をサポートする食品

栄養素 主な食品源
タンパク質 鶏肉、魚、卵、大豆製品、ヨーグルト、チーズ
ビタミンC 柑橘類、キウイ、イチゴ、パプリカ、ブロッコリー
マグネシウム ナッツ類、種子類、玄米、豆類、緑黄色野菜
亜鉛 牡蠣、牛肉、かぼちゃの種、ごま
ビタミンD サーモン、卵黄、きのこ類、強化乳製品

傷ついた筋肉や組織の修復には、良質なタンパク質が不可欠です。肉、魚、卵、大豆製品などをバランスよく摂取しましょう。また、コラーゲンの合成に必要なビタミンCや、筋肉の機能維持に役立つマグネシウムなどのミネラルも重要です。カラフルな野菜や果物、ナッツ類などから幅広い栄養素を取り入れることで、早い回復に繋がります。

適切な水分摂取

適切な水分補給は、筋肉の柔軟性を保ち、老廃物の排出を促します。一日あたり1.5〜2リットルの水分摂取を目標にしましょう。カフェインやアルコールは利尿作用があるため、特に回復期には控えめにし、水やハーブティーなどで水分を補うことが望ましいです。

軽い活動と休息のバランスも大切

痛みが和らいできたら、過度な安静はかえって筋力低下を招きます。痛みの出ない範囲での軽いウォーキングや、腰に負担をかけないストレッチなどから始め、徐々に活動量を増やしていきましょう。ただし、痛みが強まる動作は避け、活動と休息のバランスを意識してください。十分な睡眠も回復には不可欠ですので、質の良い睡眠を確保しましょう。

ぎっくり腰になりやすい人の特徴と予防法

ぎっくり腰は誰にでも起こりうる症状ですが、特定の生活習慣や状況にある方は、そのリスクが高まる傾向があります。ここでは、ぎっくり腰になりやすい人の特徴と、効果的な予防法をご紹介します。

デスクワークや長時間座り続ける職業の方

長時間同じ姿勢でデスクワークを行う方は、腰への負担が蓄積しやすくなります。椅子に座ったままの姿勢が続くと、腰部の筋肉が硬直し、血行も悪くなるため、ちょっとした動作で腰を痛める可能性が高まります。

デスクワークの合間には、1時間に1回程度は立ち上がり、簡単なストレッチをすることで血行を促進しましょう。また、正しい姿勢で座ることも重要です。背筋を伸ばし、足を床にしっかりつけ、腰が椅子の背もたれに自然にフィットするような座り方を心がけてください。

日常的に運動不足の方

日常的に運動不足の方は、腰を支える筋肉(特に体幹筋)が弱くなっているため、ぎっくり腰のリスクが高まります。腹筋や背筋が弱いと、日常の動作で腰に余計な負担がかかり、ちょっとした動きで腰を痛めやすくなるのです。

予防には、腰周りの筋肉を鍛える軽い運動を定期的に行うことが効果的です。腹筋、背筋を強化するエクササイズや、ウォーキング、水泳などの有酸素運動を習慣にしましょう。ただし、いきなり強度の高い運動を始めるのではなく、徐々に体を慣らしていくようにしてくださいね。

精神的なストレスが多い方

精神的なストレスが多い方も、ぎっくり腰になりやすい傾向があります。ストレスが溜まると体が緊張状態になり、特に腰周りの筋肉が硬くなることがあります。この状態が続くと、筋肉が疲労しやすくなり、ぎっくり腰のリスクが高まります。

日頃からストレスを溜めないよう、十分な睡眠、適度な運動、趣味の時間を持つなど、リラックスできる時間を作ることが大切です。また、深呼吸や軽いストレッチなど、簡単なリラクゼーション法を取り入れるのも効果的です。

日常生活での予防対策と腰を守る習慣

日常生活の中でちょっとした習慣を取り入れることで、ぎっくり腰を予防できます。重いものを持つときは、腰ではなく膝を曲げて持ち上げる「ひざリフト」を心がけましょう。また、体重管理も重要で、肥満は腰への負担を増やす大きな要因となります。

良質な睡眠も腰痛予防には欠かせません。硬すぎず柔らかすぎないマットレスを選び、横向きで寝る場合は膝の間に薄い枕を挟むと腰への負担が軽減されます。また、冷えは筋肉の緊張を招くため、特に腰周りを温かく保つことも大切です。

こまめな水分摂取、バランスの良い食事、正しい姿勢の意識付けなど、小さな習慣の積み重ねがぎっくり腰の予防につながります。特に腰痛の既往がある方は、これらの予防策を積極的に取り入れ、再発を防ぎましょう。

まとめ

ぎっくり腰は突然の激痛を伴う厄介な症状ですが、正しい対処と予防策を知ることで回復を早め、再発を防ぐことができます。また、日常的に腰を守る習慣として、正しい姿勢の維持、適度な運動による筋力強化、ストレス管理などを実践することが重要です。

ぎっくり腰に悩まされないためにも、これらの予防策を生活に取り入れていきましょう。