7月30日、厚生労働省より「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第5.2版」が発行されました。こちらの手引きは2020年3月17日発行の第1版より、感染拡大の状況やウイルス、ワクチンの研究など最新の情報に対応して、すでに10回の改訂を行っています。
当社を含め一部の民間救急事業者は、新型コロナ感染症患者の搬送行っています。私たちは疾患の特徴を正しく理解し、しっかりした感染防止対策を講じた上で安全に患者様を搬送する必要があると考えています。この手引書には新型コロナウイルス感染症(COVID−19)を診療する上で必要な情報がまとめられていますが、私たち民間救急が参考とすべき内容を多く含んでいます。
- COVID−19の正体や伝搬様式、症状、重症化リスク(P5-12)
- 疑い患者の要件、濃厚接触者の定義、インフルエンザとの識別(P26-29)
- 重症度分類と各分類の概説(P34-41)
- 感染対策・防止策(P57-64)
- 退院基準(P65-66)
最も参考とすべき項目
① 感染対策・防止策(P57-64)
- 状況ごとに必要な感染防止策
- 個人防護具の取り扱い
- N95マスクの例外的取扱に関する情報
- 長袖ガウン、コーグル、フェイスシールドの例外的取扱に関する情報
② 酸素投与中の患者搬送に関する内容
- 重症度による酸素飽和度(SpO2値)93%定義の根拠
- 重症度によるディバイス(カニューラや酸素マスク)の選択とエアロゾル発生に対する対策(下図参照)
その他参考となる図表
感染状況ステージと医療逼迫時の対応(P42-43)※保健所対応に関して
緊急度に基づく入院優先度判断フロー(P44)
現在、新型コロナウイルスの変異株が新たな脅威となって感染拡大を引き起こしています。東京メディ・ケア移送サービスでは、より徹底した感染防止対策でお客様をお迎えいたします。皆様も手指の消毒や極力外出を控えるなど、感染予防に努めていただくようお願い申し上げます。
下記リンクよりご覧ください。(厚生労働省HPより)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第5.2版