| 搬送区分・エリア | 転院・東京 |
|---|---|
| 性別 | 男性 |
| 搬送中の観察・処置 | ネーザルハイフロー、生体情報モニタ |
都内の大学病院から総合病院へ
都内の大学病院よりネーザルハイフロー装置を装着したまま転院したいとのご要望をいただきました。ネーザルハイフロー装置は高流量のガスを流すのが特長で、非常に多くの酸素を消費します。また、バッテリーを搭載している可搬型の機種はなく、ベッドサイドや在宅で使用する事を想定した設計になっています。そのため、搬送で使用するには医療用のバッテリーが必要であり、21%の酸素でサチュレーションが保てることが条件になります。今回ご依頼頂いた患者様は流量45L/min、酸素21%でサチュレーションが維持できる事が可能なためご依頼になりました。
東京メディ・ケア移送サービスの車両は車内にインバーター電源(100V)が装備されているため、病室のベッドから車内までと転院先の駐車場から病室までの間を医療用バッテリーで対応しました。搬送中は電源供給の心配はありませんが、移動距離が長い場合、加温加湿で大きな電力を必要とするネーザルハイフロー装置の性格上、全ての行程をバッテリーで賄うのは大変危険だと思われました。搬送の前後でも最低30分程度の時間は必要でその間ネーザルハイフロー装置が稼働できる容量のバッテリーは必須だと思われます。
増加しているネーザルハイフロー装置の使用
今回酸素は必要が無かったのですが、短い距離の搬送であれば酸素流量6L/minまでは対応できる可能性はありますが、どのくらいの吸入酸素濃度になるかは設定流量次第になります。少しでも吸入酸素濃度を上げることでサチュレーションが維持できる患者様であれば効果は期待できるかもしれません。今回は酸素の問題がありませんでしたので、搬送全般を通して問題なく無事転院先の病院のベッドまで搬送が行えました。
ネーザルハイフロー装置の使用は非常に増加していると伺いました、今後このような依頼は増加傾向にあるのではないかと思いますが、搬送には装置の正しい知識が必要だと思います。

